CFRP ドライカーボン

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未来をつくるマテリアル

“強いこと”と“軽いこと”。ものづくりの分野において相反する2つの課題を同時に解決するのがCFRPです。一般的にカーボンと呼ばれるこの素材は、鉄やアルミよりも遥かに軽量な比重1.5〜1.8という数値を持ちながら、強度は鉄の約10倍、弾性率は約7倍という驚異的な強さを誇ります。加えて、疲労しない、錆びない、高温下でも安定しているという特徴を持つことから、今やCFRPは、幅広い分野で欠かすことのできない素材となっています。

RDSでは、オートクレーブ成形によるCFRP成形の取り扱いを得意とし、これまで2輪・4輪のレース部品、自転車やソーラーカー、医療・福祉、最先端ロボットの開発など、多数のCFRP製品の開発に携わってきました。

単にCFRPの成形を行うだけでなく、デザイン、設計、解析から成形、そして加工までを一貫して行えることを強みとしているRDSでは、独自に考案した【FDM工法による炭素繊維の型加工時間の大幅短縮化】や、【ドライカーボンの薄肉加工を実現する為の解析システム】の研究も行っています。また、クライアント様のご希望に沿った材料の開発も手掛けており、より多くの付加価値の提案を目指していきます。

オートクレーブ成形法(ドライカーボン)とは

成形型に予めパターンカットされたプリプレグ(炭素繊維織物に樹脂を含浸させたシート)を配置しておきます。一層ごとに真空ポンプで脱気を行い、必要な板厚になるまで積層した後、オートクレーブ(大型圧力装置)に入れて高温・高圧・真空にて成形する方法です。RDSでは、主にこのオートクレーブ成形を行っており、最高使用温度200℃と最高使用温度400℃の2機のオートクレーブを完備しています。

※特徴

  • カーボンプリプレグを使用するため、板厚・品質の管理が容易です。
  • 高温・高圧・真空にて成形されるため、製品中の繊維含有量が均一となり空気も残りません。成形物は高強度、高耐久、超軽量なものとなります。
  • 高温になる部位での使用に対しても熱膨張率は低く、高温度帯での連続使用に対しても寸法精度が保たれます。
  • 特殊設備(オートクレーブ)が必要です。
  • プリプレグ等の高価な材料を使用するため、主に航空産業・宇宙産業・自動車産業(F1等のレース関係)等、最先端の分野で用いられています。
  • エポキシ樹脂・ポリイミド樹脂など、可熱硬化性樹脂を使用します。

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