パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM トラックに帰ってきた鉄人:伊藤智也

RDS社が開発したレーサー(競技用車いす)と、チームで戦うという新しい武器を手に入れた伊藤智也が58歳にして世界の頂点という歴史的偉業を狙う。

三重県出身・在住。バイエル所属。少年時代はスポーツ万能だったという伊藤。10代にして起業し、経営者として忙しい毎日を送っていたが、34歳の時、多発性硬化症を発症。そのまま車いすでの生活に。翌年、車いす陸上と出合うと、マラソンを中心に徐々に本格的な競技活動を始める。2004年にアテネ大会でパラリンピック初出場すると、5000メートルとマラソンで4位入賞を果たす。筋力トレーニングを重ね、満を持して臨んだ4年後の北京大会では、400メートルと800メートルで金メダルを獲得し、世界の頂点に。49歳で迎えた2012年のロンドン大会でも銀メダル3枚を獲得し、現役を引退。しかし、伊藤は2017年、4年のブランクを経てトラックに帰ってきた。パラアルペンスキーのエース、森井大輝のチェアスキーなども手掛けたRDS社が開発したレーサー(競技用車いす)で歴史的偉業を狙っている。(2021年)

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